© SCARABE CONSULTING, INC.

TOPICSトピックス

伝え方 伝えたいことを、伝えてはいけない。

松永 光弘著 クロスメディア・パブリッシング

 医院経営では、スタッフとのコミュニケーションや患者さんへの治療方針の伝達など、日々多くの「伝える」場面に直面します。しかし、どれだけ熱心に説明しても、相手に「伝わらない」もどかしさを感じることはありませんか?

 

 本書は編集のプロが20年の経験から導き出した「伝わる」コミュニケーションの法則を解説した一冊です。
 

 重要なのは「伝えたいこと」を「伝えられたいこと」に変換すること。つまり、自分の言いたいことではなく、相手が「聞きたい」「納得できる」内容に組み替える発想です。具体的には「○○だから、○○だ」という形で、相手にとっての価値(よさ)とその根拠(わけ)を明確にすることが鍵となります。

 

 著者は「コミュニケーションの主導権は受け手にある」と指摘し、伝える側の一方的な思いではなく、常に受け手の立場に立った表現を心がけることの重要性を説いています。また、「既知でも未知でもない『伏知』を指摘されたときに人は惹かれる」という洞察は特に印象的で、相手が薄々感じていることを言語化してあげることで、「そうそう、それです!」という共感を生み出せると述べています。

 
 患者さんへの治療説明やスタッフとのコミュニケーションなど、医院経営の様々な場面で応用できる実用的な内容です。「伝える」から「伝わる」へ。コミュニケーションの質を変えたい院長先生におすすめの一冊です。

一覧に戻る